STORY

最先端の技術で、お客様を幸せにする仕事

メモリッジドライブなど、リンクエイジの写真販売WEBシステムを作り上げたソフトウェアエンジニア、中谷祐次さん。
落ち着いた雰囲気の中谷さんだが、エンジニアとして内に秘めた想いは人一倍強いものがあった。趣味も特技も、すべてエンジニアの仕事に捧げているという中谷さんが、エンジニアの魅力を存分に語ってくれた。

物理か、ITか、という選択
進路の決め手は「消去法」だった

Q中谷さんのお仕事について教えてください。

タイガーテックというwebシステムを開発する会社で代表をしています。

保護者の皆様や園の先生が使っているメモリッジのシステムは、私たちの会社でシステム開発しました。

システムを開発するのが、いわゆる「エンジニア」と呼ばれる人たちです。私はエンジニアとして、たくさんのお客様のシステム作りをお手伝いしてきました。

Qエンジニアという仕事を選んだのはなぜでしょうか?

大学生の頃は、物理や情報の勉強をしていたんです。卒業後、多くの学生は物理系の大学院で研究をしたり、メーカーに就職したりしていたので、自分も同じような道に進んでいくものだと思っていました。

でも、物理という分野は、優秀で熱意のある人が多かったので、周りの人たちほど、自分自身が物理の研究を好きになれないなという気持ちも抱えていました。

ですから、物理か情報かという進路選択の中で、消去法で情報の分野を選び、物理の世界へ進むことなく、エンジニアの道を選びました。

エンジニアとして研鑽を積んだ20代

Q大学を卒業してから、ずっとエンジニアとして研鑽を積んできたんですね。

大学卒業後にエンジニアとして働き始めました。当時はタイガーテックとは違う会社に就職しました。官公庁などのシステムやECサイトのシステム作りなど、色々な分野のシステムに関われた20代でしたね。

システムを作るプロジェクトには、色々な工程があります。お客様の要望を聞かせていただき、ご提案をしたりして、作っていくものの方向性や約束事が決まっていきます。その後、品質の確認をして、納品、その後もフォローをしていくという流れです。20代の頃にそのすべての工程を経験できたというのが、よかったなと思います。

Qたくさんの経験を積んだ20代だったんですね。30代を迎えるにあたり、タイガーテックという会社を選んだのはなぜですか?

プロジェクトには色々な規模がありますが、大きい会社の仕事だと何百人という人が関わったりしますし、前職では、プロジェクトリーダーという肩書きをもらっても、自分の裁量でコントロールできることが少なかったんです。

時間も予算も決まっていて、コミュニケーションの取り方も会社のルールで決まっていて、ただただ作業者として働いている環境でした。

もっと良い方法があるのにとか、こうすればもっとお客様を喜ばせられるのにと思うことが、このままでは実現できないなと思うようになってきたので、より裁量のある環境で、お客様のための最善の仕事をしたいと思うようになりました。

そんな時に、タイガーテックと出会い、全てを任せるよと言ってもらえたんです。当時は28歳、そこからタイガーテックの仲間になりました

魅力は、解き明かせる面白さ⁉︎
今ある技術で最高の「ものづくり」をする

Qそうは言っても、エンジニアという仕事のイメージは「難しそう」と思われがちですが、働いてみてどうでしたか?

面白い世界だなと思っています。

「IT」という業界に入って分かったのは、世界最先端で活躍しているエンジニアたちは、0から1を生み出すことをやっているということです。彼らは、新しい技術を次の世代に残すような作業をしていて、そうなると私の能力では限界があります。

でも、私が専門にしているのは、今ある技術の中からシステムを作り上げていくことです。

例えば、「物理」の世界は簡単に答えの出る分野ではないので、解き明かそうと思っても、何十年かけても結論が出なかったりして、とても難解な分野だなと感じていますが、ITは違います。十数年前に人間が作った技術ですから、遡って調べていけば、全部記録が残っているんです。

ちゃんと答えが出る、解き明かせるということが、魅力だと思いますね。

そういう意味では、エンジニアという仕事は、世間一般的に思われているほど、難解な分野ではないと思っています。

Q解き明かせる面白さですか!?エンジニアの仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

システムの受託開発は「ものづくり」領域になります。

お客様と一緒に「ものづくり」をするわけですから、お客様の思いを実現していくため、妥協せずにとことん取り組んでいます。

そして、エンジニアのアイデア次第でどんなものも作れてしまう、それが面白いところですよね。パソコンさえあれば、エンジニアの仕事はできますが、あくまでもエンジニアのアイデアを記録する媒体です。

お客様の理想が叶えられるよう、自分たちのアイデアと技術力で勝負していくわけです。

その分、「理想通りだね」「便利になったね」とか、「利益に繋がったよ」と感想をもらえるとやりがいを感じますし、嬉しさがあります。

こだわりは、すれ違いを恐れず、お客様と向き合い続けること

Qお客様の思いを実現するために大切にしていることはありますか??

まずは、お客様の求めているものや、それに必要な機能を明確にしていかなければなりません。

エンジニアの世界では、このような作業のことを「要件定義」と言いますが、この要件定義のためのスケジュールをお客様にご提案すると、ほとんどのお客様は驚かれます。僕らの提案する打ち合わせ回数が、他社と比べると多いからです。

「なんでそんなにも打ち合わせが必要なの?」と聞かれることもありますが、コミュニケーションほど大事なものはないと思っています。

Qお客様と意見交換を重ねていくと、意見がぶつかり合うこともありませんか?

もちろんあります。でも、私はそのぶつかり合いこそ、大事なポイントだと思っているんです。私は私の物差しで合理的だと思うことを提案するんですが、意見がすれ違ったら「なぜ意見が違うのか?」を掘り下げていくんです。

そうすると、相手が大事にしているものが見えてくるので、相手のことを深く知るきっかけになって、より良い提案ができたりします。

大切な写真を届けるために
最新の技術で挑むシステムを作り

Q特に得意とされている分野はあるのですか?

ECサイト(買い物ができるサイト)のシステムが面白いなと思いますね。ECシステムは、前職の会社で力を入れていたんです。

ECって、色々な技術が詰まっているんですよ。会員登録もあるし、メールもあるし、決済もあるし、いろんな技術が必要だからこそ、最新の技術を取り込みやすいんです。しかも、売り上げに直結しているので、会社にとっての生命線ですから、力を入れてもらえるんです。

チャレンジができる分野だと思いますし、新しい技術が常に出てきて、技術が停滞せずに流れている感じがするので、エンジニアとしても飽きずに色々なことにチャレンジできる分野だと思っています。

Qリンクエイジの写真販売システムを開発するうえで、難しいことはありましたか?

難しいというわけではないですが、とにかくデータ量が多い‼︎これが、スクールフォト業界の特徴だと思います。

例えば、普通のECサイトであれば、1回の注文で10個もあれば多い方ですが、スクールフォトは、一回の注文数がとにかく多いんです。一度に200枚とか注文する方もいて、それをスムーズに動かすためにシステムを調整しなければいけません。

特に、商品(写真データ)についても、年間600万〜700万と増えていくので、そのデータ量に対応しなければいけません。ここまでデータが増えるサイトも珍しいと思いますね。

Qそれだけ購入される方たちの熱量が大きいということですよね。

そうなんですよね。

例えば、僕らが子どもの頃は、学校の廊下に写真が掲示されて、それを選んで購入するスタイルでしたよね。特に小学校の修学旅行とか、思春期の男子には照れもありますから、自分で選んで、何十枚も買おうなんて思えませんでした。

でも今は、保護者の皆様がネットで購入する時代ですから、熱量が違いますよね。私も親だったら買うと思います。

他のECサイトは、モノの販売をしていますが、値段以上の価値を感じる方は少ないと思います。でも、スクールフォトは違う。その1枚の写真に100円以上の価値が残りますよね。

それを思うと、大きな責任を持って携わっていくべき仕事だなと感じています。

「必ず幸せにします」お客様との約束の先にあるもの

Qリンクエイジのシステム作りでこれから挑戦してみたいことはありますか?

やはり、大容量のデータをスムーズに動かすためのドライブなど、使いやすいシステムを作り続けないといけないなと思っています。

改善のないままのシステムだと、このままデータ量だけが増えて、リンクエイジさんも新たにスタッフを採用しなければ対応できないでしょう。

でも、そこにITの力を使って、効率よく運営できるようになれば、今いるスタッフさんだけでも十分に対応していただけると思うんです。

そういうビジョンを持ってシステムを作れると、面白いだろうなと思っています。

Qリンクエイジには「全ての愛を力に変える。」というミッションがありますが、中谷さんにとって「愛」とは何でしょうか。

僕にとって「愛」とは、「お客様を幸せにします」という約束の先にあるものだと思っています。たくさんの会社がある中で、僕らを選んでくださったということですから、必ず幸せにしたいという思いで仕事をしています。これが愛なんだと思います。

これからも、使いやすい安定したシステムを作り、維持できるように頑張っていきますので、よろしくお願いします!!

IT技術があふれた時代に、私たちが感じる「当たり前」とは、エンジニア達のたゆまぬ努力が生み出した賜物であることを忘れてはならない。

彼は知っている。1枚の写真にどれほどの価値があるのかを。

だからこそ、最先端の技術を絶え間なく取り入れ、お客様と真摯に向き合い、その確固たるプロフェッショナリズムで、数えきれないほど多くの人を幸せにしてきたのだろう。

「お客様を幸せに」その想いを胸に、エンジニア 中谷祐次の挑戦は終わらない。

Interviewee by Yuji Nakaya

Interview, Text by Miya Ando
miya_ando

Photo by RYUJI.K

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