case社会福祉法人夢工房 夢花保育園

社会福祉法人夢工房 夢花保育園

園長 下地 父母里様  副主任 松下萌花様

社会福祉法人夢工房 夢花保育園

園長 下地 父母里様  副主任 松下萌花様

社会福祉法人夢工房 夢花保育園
URL https://www.yumekoubou.or.jp/hoikuen/yumehana/
住所 〒153-0065 東京都目黒区中町2丁目46番14号
事業の種類 私立認可保育園
定員 120名

2011年4月に創立された、祐天寺駅と学芸大学駅の間の静かな住宅地の中にある空中庭園が見える3階建ての白塗りの保育園。入る前からワクワクしてしまう夢花保育園。インタビュー当日も多くの園児が「こんにちはー!何しに来たの?」とお出迎え。「子どもも、保育士も主体性を大切にしています。」をより具体的に実行されている夢花保育園。

今回の重要なポイントとしては「変化があって当たり前。変化をどう受け取りどのように変えていくか?」を日々、実践し園様と法人様で掲げている「子ども達が現在を最も良く生き、未来を作り出す力の基礎を培う」にリンクした「行動力」を強く感じました。そして何より「自己研鑽」を園長ご自身が大切にしている。それに呼応するかのような園全体が大切にしている。とても感銘を受けました。お話頂いたのは、園長 下地父母里様と副主任の松下萌花先生。インタビュアーはリンクエイジの大野。

Q夢花保育園ってどんな保育園なんですか?

 園としての保育観、保育目標は大きく3つあります。自分らしくあること・人の気持ちが分かること・感性豊かに育つこと、この3つです。この基盤は変わりませんが、その年度の子どもたちに今必要なものを先生たちと考え、変えていくことに重きをおいています。また、保育園としてやはり大切にしていることは『生活の自立』です。生活をするための保育に重きを置きつつ、発達に応じて環境を用意する必要がありますよね。無理矢理「こうしなさい、ああしなさい」ではなく、自らの気持ちを生きる力にするために、どういう風に表現し、向けていくのか。
これがとても大切であり、かつ、夢花保育園の独自性であると職員には伝えています。

 保育士の主体性も大切にしています。職員のやりたいことは常にやる。けれど「方向と目標は一緒だよ」と伝えています。『自分の思い』と『子どものためになっているのか』この2つをまず一緒に考えないとずれていってしまうので、しっかり話し合い確認しています。

Q先生が保育で大切にしていることはなんですか?

 子どもたち・保護者・職員の方が、みんな笑顔で過ごせることが一番の目標ですね。子どもたち一人ひとりが感性豊かに、自分らしく、そして笑顔いっぱいで過ごせるように。
保護者の方が笑顔で仕事に行ける、夢花保育園に来たら安心できるという家庭的な雰囲気を第一に心がけています。

 保育園は小さな社会=コミュニティです。

 最初の生活のステータス(家庭の中で覚える、お箸を使って楽しく食べようなど)を担保するというのが保育園の醍醐味です。その中で育っていく子どもたちは皆、個性があります。コミュニティでの生活力を担保しつつ、個性の発揮を促すサポートができる保育を考えています。そのコミュニティの雰囲気が家庭的であること、そして生活の自立と自分らしくいれることを大切にしています。

 

Q映像に関する職員の研修・ディスカッションもあるとお伺いしました。

 言葉では伝えられないものが映像にはありますよね。そして、映像や写真を見た時にどう捉えるかは、受け取る側次第です。研修の際に1枚の写真を見て、どう思うかをディスカッションをします。「自分はこういうつもりで撮った」としても見方や受け取り方によっては異なる場合が出てくる体験が出てきます。それでもいいよね。見たままを大切にしようね。という研修なんです。
 なので、映像を見て誰がどう思うかは自由。ただし、その映像を見た時に「これは嫌だな」と感じるものはなしにしています。そこにはすごくこだわってますし、職員が撮ったもの、使っている映像はどう捉えられてもいいように気を付けています。それが魅せる保育だと思っているし、選んでもらえる保育園でありたいので。そこまで細部にこだわって保育をするのがプロだと考えています。

Q写真等の販売でどんな課題がありリンクエイジで解決されましたか?

 卒園式の時に、卒園児の0~5歳の過程を展示しているのですが、まず5年分のCD-Rの中から必要なデータを探すのがとにかく大変でした。なので、『メモリッジドライブ(幼稚園・保育園向けのインターネット写真販売クラウドシステム)』 のように長い期間保存をしてくれる場所があり、なおかつ探しやすいのは本当にありがたいです。また、言葉にはできない「伝える」を映像化していく話にもつながりますが、ただ「かわいいね」だけではない、泣いている姿や様々な姿へのこだわりを具現化・映像化してくれていることも助かっています。
 あとは、フォトグラファーに写真をたくさん撮っていただくことで、保護者の方のエネルギーになるような子どもの笑顔をしっかり届けられるようになったことですね。保育士はカメラをずっと向けてはいられないので、普段なかなか撮れない保育の場面を撮ってもらえるのはありがたいです。

 

Qこれからのリンクエイジに何を期待していますか?

 子どもたちの様子を写真からどんどん伝えていきたい。アナログとデジタルの良さ。手書きの良さとデータの良さ。いろいろあるが良いところどりしながら改善の声をあげて行き、一緒にお仕事をしていきたい。

 保育業界における映像管理業務系を強めてほしい。写真の撮り方も変わってきているなと感じていて、保育をちゃんとしているよねっていう証拠写真としての扱いになっているところもありますよね。でも、それは保護者の方に向けての写真とは違うと思っていて、求めているものでいえば普段見えていない保育を見せるものであってほしいと思います。子どもたちの真実の姿、その日の保育、その日の笑顔、その日の起きたことを伝えてほしいです。今の瞬間を捉えてほしいなと。先生たちの写真も場面を感じられるし、今ここ!っていうちょっとした瞬間を撮ることはできるけど、プロだからこそ撮ってもらえる瞬間があると思うから、写真を見て、その時の感情を思い出せる写真を撮ってほしいです。

 保育をしている姿、それこそ先生を含めた保育の時間を動画にして、保護者の方と共有するのは面白いと思います。それはわたしたち保育者ではできないところだと思うので。振り返りをする際の先生に向けた動画としてあるのもいいかもしれませんね。奥が深いのは写真、わかりやすさで言えば動画という面があるからこそ、保護者の方には動画が人気なのだろうなと思います。