case学校法人鈴蘭台学園 認定こども園いぶき幼稚園

学校法人鈴蘭台学園 認定こども園いぶき幼稚園

園長 阿部 能光 様

学校法人鈴蘭台学園 認定こども園いぶき幼稚園

園長 阿部 能光 様

昭和8年、学校法人鈴蘭台学園は、日本で初めて「○○台」という名前のついた鈴蘭台(神戸市北区)の地に、私立神有幼稚園(現 鈴蘭台幼稚園)を開園しました。
当時の神戸電鉄沿線では唯一の幼稚園であり、新開地付近から北神までの広い地域から子どもたちが通っていました。
当園は鈴蘭台学園の創立60周年記念事業として、平成5年に西神南(神戸市西区)の町開きと同時に開園しました。
鈴蘭台学園はその87年におよぶ歴史の中で、建学の理念として「つよい心 じょうぶな体 やさしい気持ち」をかかげ続けています。
3本柱とも言える教育理念のうち、2本が子どもの心に関するものです。長年にわたり、目に見えにくいけれど乳幼児期に一番大切な「子どもの心の育ち」を重視してきた法人です。もちろん、当園もその意志を受け継いでいます。
お話頂いたのは、園長の能光先生。インタビュアーはリンクエイジ代表の藤田。

Q教育方針や理念を教えてください。

当園の教育方針(保育者と保護者が一緒に大切にしたいこと)としては、以下の5点をあげています。

  1. 人とのかかわりを大切にした生活体験を積み重ねる。
  2. 遊びを通した学びを大切に。
  3. 子どもたちが自らの意思・判断で遊べるように、豊かな環境を構成する。
  4. 生きる力の基礎となる自己肯定感(自尊感情)を養う。
  5. 家庭及び地域における幼児期の教育・保育の支援をする。

さらに近年は、スローガンとして「やってみよう!があふれだす」をかかげています。
幼児期の主体性を高めるために、園生活では自発的な活動としての遊びを中心とし、正解の無い世界で自分なりの「やりたいこと」を考え、それを実現するために周りの人と協同・協働する体験が積み重ねられるようにしています。
そうして、課題解決の営みを繰り返し経験できるよう、考える時間も失敗を乗り越える機会も、幼児期の育ちに必要な環境が豊かにあり、保育者は偶然起こったことすらも教育化するようにしています。

Qリンクエイジと出会う前、写真等の販売でどんな課題がありましたか?

写真の見本を掲示する方式だったため、教職員の手がたくさん必要でした。
販売に関する事柄で具体的なことは、掲示の準備と片づけ、掲示する場所の確保、保護者が見本を見る時間・期間の確保とお知らせ、購入申し込みの封筒と現金収受の管理、届いた写真の配布などです。
卒園アルバムの製作に関しても、以前は一学年200名ほどの園児がいたため、膨大な写真見本の持ち運び・保管・閲覧・返却等の工程が大変でした。
加えて、一度返却した写真見本は処分されてしまうため、もう一度見返すということが難しく、写真をデータでいただけないものかと考えていました。
別件ですが。当園では保育者が保育中の子どもの姿を撮影し、それを用いてクラス便りやドキュメンテーションを作成し、保護者に配布や公開をしています。
以前からその写真を欲しいという保護者の声がありました。けれども、その写真を販売するところまでは教職員の手が回らず、保護者の期待に応えることができていませんでした。

Q導入後解決されましたか?

リンクエイジの販売システムによりほとんどの困り事が解決され、教職員は写真販売に関する手間から開放されました。
また、カメラマンの撮影した保育風景の写真を保育者もインターネットで気軽に閲覧できるため、他学年や他クラスの様子を知ったり自分自身の保育を振り返ったりする機会が増え、保育者同士の対話にもつながっています。
加えて、「先生写真」として、保育者が撮影した写真のインターネット販売もしていただけるようになりました。「先生写真」のおかげで、保護者やご家族に園児の普段の園生活の様子をいつでもどこでもご覧いただけるようになり、園の教育方針や保育者の教育的意図、子どもが上手く言葉で説明できなかった園内の出来事等について、保護者が理解を深めて下さる機会も増えました。

Qこれからのリンクエイジに何を期待していますか?

リンクエイジ株式会社さんは、ただ写真を撮って売るだけの業者ではないと感じています。企業理念の体現として、「子どもと保育者の姿を通じ、保育者の教育的意図や子どもの育ちが保護者等にも伝わるよう、園の支援をする」という姿勢があります。このような外部からの支援が得られることは、園として大変ありがたいことです。
まずは、全社員とカメラマンがいまよりもさらに深く企業理念を理解して体現し、その質を高められるよう、各園の保育者とよく対話してお互いを高めあっていただけたらと思います。

また、園の支援に関して常にアンテナを高くはっておられるので、写真の撮影と販売という分野にとどまらない事業の拡大を期待します。
こちらの分野では、保育者・保護者の利便性を重視した写真販売システムの開発等とは一線を画し、「園と保育者が幼児教育・保育の質を高めるための支援」や「保護者が親として成長・発達するための支援」といった視点からのアプローチをお願いしたいと思います。写真からスタートした企業がこんなことまで出来るようになるとしたら、きっと、それはリンクエイジさんにしか出来ないはずです。
今後も、私たち幼児教育・保育の仕事に携わる者とWin-Winの関係で発展して下さい。